7-6.近衛歩兵時代・酒保    ・ 


 軍隊酒保にて

軍隊とは規律第一と思っていましたが、そうでもない部分があったことがわかる写真が出てきました。
「あ〜酒保だな〜。古参兵と新兵と一杯やった時のものだな〜」
「真ん中の奥にいるのが僕だよ!」
との事でしたが、手に手にコップやビール瓶を持ち、凄く盛り上がっている様子が伝わってきます。
まずは写真両端にいる方々が新兵さんのようです。
お椀を頭に被ったり、ロープを頭に載せたりしている人や、柄杓で何かを飲む格好をしている人もいます。
そして中ほどの人たちが古参兵のようです。
確かに年齢的に少し上のようですし、頭にねじり鉢巻をしている方が多いようです。


それにしても散らかりようも凄いですね。
テーブルの上にはみかんの皮がそのまま置かれ、こぼれているものも多く見えます。
そんな盛り上がりの酒保ですが、壁にはこの時代らしく《體力標語》が貼られています。
體力気力・・・
励め破・・・記録
此の腕此の○興亜の力
などと書かれているようです。
伯父の軍隊生活の中ではこうした写真はこの1枚だけでしたが、軍隊の裏面を垣間見た感じがします。
まずは写真両端にいる方々が新兵さんのようです。
お椀を頭に被ったり、ロープを頭に載せたりしている人や、柄杓で何かを飲む格好をしている人もいます。
そして中ほどの人たちが古参兵のようです。
確かに年齢的に少し上のようですし、頭にねじり鉢巻をしている方が多いようです。




このHPをご覧になった方から、『おじい様が伯父と同じ軍隊にいた』との報を頂き、早速お会いして判った事があります。
伯父と同じ中隊にいらっしゃった鈴木さんのアルバムを見せて頂いたところ、上の写真と同じ写真を鈴木さんもお持ちで、これは御世話になった上官の送別会という事が判りました。
【7-23.近衛歩兵時代・同じ釜の飯 2】にも記載しておりますが、この写真は伯父たちの上官でもあり、指導班長でもあった山崎軍曹の召集解除の為の送別会だったそうです。


上の写真の中ほどの方が山崎軍曹で、左端にニコニコしながら写っているのが伯父ですが、確かに山崎軍曹の肩章はラインに★★と二つ星です。
最後のお別れの為か、山崎軍曹の表情がなんとなく感慨深げにも見えてきます。
が、一方他の面々は思い思いに楽しんでいるようです。


山崎軍曹は、伯父が入隊した当時からの班長だったようで、入隊して間もない習志野練兵場での写真にも班長としての山崎さんが写ります。【7-5.昭和17年・習志野練兵場
【7-11.昭和17年・近衛歩兵第四連隊 2 大島隊】では伯父は兵長となり、大島中隊に配属されますが、この時も山崎さんは一緒です。


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