3-22.昭和5年7月・上野公園   ・ 

こちらの写真には 《7月初旬 早朝上野公園にて写す・寛13歳・脩司 4歳》
との記載がありました。
寛とは伯父で、脩司は五男の父ですので、4歳と言う事は数え年の4歳ですので、現在の満で数えると昭和5年7月と言う事になります。

早朝の上野公園との事ですが、人が集まっている様子が伺えます。
左端には何か大きな筒のようなものも見え、それを伺っている雰囲気の人も写っています。
上野公園で何かの催しがあって、それを見に行ったときに撮ったのでしょうか?

下も同じく上野公園での父です。
数え年4歳ですので、今で例えると3歳の頃です。
この写真でも足元は下駄ですので、小さい子でも日常的な履物は下駄だった事がわかります。
今の時代では考えられませんね。


下の写真は表情や服装が上野公園の写真と同じようです。
とすると、上野に行った前か帰りに、庭の花に水を撒いている伯父と、その前に立つ五男の父のようです。
伯父の家の庭には色々な花や樹木がありましたが、昔から多かったようです。

水を撒いている後にもあるように、伯父の家では盆栽なども育てていたようですが、右上のような写真もありました。
2階の物干し場にテーブルを用意し、白いシーツを物干し竿から垂らし、その上に盆栽を並べて写真を撮ったようです。
こうしてバックを白にして撮影したものが多くありますが、これは【昭和8年・けん玉】にも掲載しているように、後でプリントする時に、枠で囲ってトリミングをする為のようです。

因みに左側に写っているのは、【昭和5年・物干し場】にも写っていた不思議な工作のようですね。




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