4-52.昭和8年・けん玉   ・ 



小学校に入学した頃の五男の私の父が写っていますが、手にはケンダマを持っていますね。
確かにこの当時はケンダマが流行っていた頃で、ヨーヨーと共に子供達の遊び道具としてとても簡単で流行っていたそうです。
事実昭和8年は大流行した年でもあります。

けん玉の原点といえる遊びは江戸時代からあったようですが、現在のようなけん玉のスタイルになったのは大正時代になってからです。
大正8年には前述のように、【日月ボール】という名で実用新案登録がされ、その後大正13年にはブームとなります。
その後昭和8年のけんだまブームの以降はしばらく子供の遊びとして定着はしますが、ブームとまではならず、その後ブームが訪れたのは、44年後の昭和52年です。
以降、けん玉は競技としても人気となります。

ところで、上の写真の右がネガで左がプリントされたものですが、伯父の写真にはこうしたように縁取ったプリントが多く見られます。
また写真のバックには白い布も見えますが、こうした布を背景代わりにして撮影したものもけっこうあります。

「まあ時々こうしていたずらしていたんだよ!」
と笑っていましたが、下の写真も同じように縁取りされています。

昭和初期の縁取りの紙焼き

この頃は撮った写真は次から次へとプリントをして、写っている人たちに配ったそうですが、普段から写真を撮っているうちに、
「少し飾りや変わった写真を・・・と思ってな・・・」
となったそうで、こうしたトリミングをしてプリントをしていたそうです。
現在のデジカメやコンピューターではよくある事でしょうけれど、70年も前にこうした事をしていたとは驚きです。


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