6-45.昭和16年頃・回転テーブル  ・ 


写真が何処で撮られたかは判りませんが、大学時代の伯父たちが写っている写真がありました。
テーブルにはお酒のお銚子が転がっていますので、未成年ではないようです。
因みに未成年者飲酒禁止法は大正11年に発令されています。

また、写っているのが大学時代の同級生ではないようです。
とすると昭和15年に星野温泉で行われた、ゼミの時の方々との懇談会かもしれません。
更にテーブルにはみかんが転がっていますので、冬・・・。
とすると昭和15年暮れ、もしくは16年の年明けの頃のようです。

そして良く見ると、テーブルが現在の中華の回転テーブルのようです。


この回転テーブルの歴史をみると、中国発祥と思いきや、実は日本で考案されたテーブルです。
記録によると、昭和7年に目黒の雅叙園の創設者の細川力蔵氏が、宴会や個室での食事の際に、お客様が料理を取りにくそうにしている所を見て、
「座ったままで各々が料理を取り、次の人に回せるように・・・」と考え、当時の雅叙園建設の大工の棟梁や金物商に頼んで作ったそうです。
その後、戦後になって中国に伝わり、現在のような中華テーブルのイメージが付いています。

写真を見ると、確かに中華ではなさそうです。
個室のようですが、もしかして目黒雅叙園での食事会だったのかも知れません。



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